オーバーウォッチW杯 2017 日本代表Claire選手帰国後インタビュー

OverwatchWorldCup2017を日本代表はグループDを一位通過後プレーオフでグループC二位のオーストラリア代表に2-3で敗退しました(実質ベスト16)

今回の記事ではUSG Iridataから日本代表に選出されたヒーラーのClaire選手に帰国後インタビューさせていただいたものをまとめました。

 

sanma3(以下:サ)日本代表戦お疲れ様でした。プレーオフでのオーストラリア戦は実質BLKだったのですが複数チームから集めた日本代表と一つのチームから集めたオーストラリアで違いは感じましたか?

(BLK=Blank esports、オーストラリアのチームでデトネーター、サンシスターも参加したOverwatch Pacific Campionship 2017を二位で終了した強豪チーム)

Claire選手(以下:ク)2-2になった後の最後のマップはオアシスだったんですけどそもそもオアシスはほとんど練習してなかったのであのマップを取られたのは練習不足感がありましたね。ほとんど初めてやったマップにしてはよく動けたなという印象です。

そもそもオーストラリアはソルジャーを軸にして動くチームだったのでそれをどうやって対策しようかを考えていました。1マップ目のキングスロウでは最初にウィンストンを狙おうとなりましたがオーストラリアのゴリラが本当に上手くてこっちがやりたいことをうまくできませんでした。そこでゲンジとトレーサー、ウィンストンで相手のソルジャー、ゼニを倒すようにシフトしました。

サ:コントロール日本は最後のオアシス以外負けていませんが何か秘訣でもあったんですか?

ク:LijiangとNepalはスクリムでめちゃくちゃ練習していて元から日本は勝率はよかったです。なんで勝率がよかったんでしょうかね?なんかいい感じに噛み合ったからですね笑

 

サ:フィンランド戦で1マップ目をハルト構成でTaimouソルジャーが仕事して取られた後、次のコントロールでハルトから落として流れが変わったように見えました。

ク:フィンランドはハルトもサポートも非常にうまい選手で最初のハリウッドでサポートを狙うかタンクを狙うかを決めかねていました。それでマップを取られてしまったので次のマップでハルトが出てきたら最初に狙おうという決めていました。それがうまくいったため相手ももうハルトではダメだと判断したんではないでしょうか?

フィンランドとはスクリムをやっていませんでしたがハルトが得意な人がいてハルトが出てくるとは予想していました。ハリウッドとドラドは相手のチーム力もそうだけど個人技がずば抜けていました。逆にコントロールとアサルトでは日本の作戦勝ちだったのかなと思いますね。予想以上に健闘できたと思います。

 

サ:最後のオアシスではBLKのダイブがうまく決まってyozさんのゼニヤッタがファーストピックを何度も取られている印象でした。

ク:これ結果論になっちゃうんですけど相手のゼニヤッタもウルトがないのをわかっていました。だからルシオはゼニヤッタを守るのではなくて相手のゼニヤッタを倒すサポートをして、こっちのゼニヤッタが死ぬか、相手のゼニヤッタが死ぬかの戦いを仕掛けました。守ったほうが良かったかもしれませんね笑

相手のゼニヤッタにウルトがないとわかっていたからできた戦法であり、ソルトレからゲントレにピック変更してゼニヤッタを狙いに行きました。

 

サ:キングスロウでもそうだったのですがオーストラリアのTrillは非常にうまいゴリラでしたね

ク:代表なんでうまいのは当然なんですがあそこまで殺せないゴリラは本当に珍しいなと感じました笑。オーストラリアは攻めてきた相手にうまいイメージでこちらの攻めが対応されました。yozさんも当然めちゃくちゃうまいんですが相手ウィンストンもいやらしい動きをしてきましたね。

 

サ:W杯のプレイヤーで誰か印象に残った人はいましたか?

ク:何と言ってもTaimouですね。明るい人で試合前になるとに「お前ら勝てよ笑」って感じで話しかけてくれました。試合が終わった後にも「いい試合だったよ」といってくれるようなすごくいい人でした。W杯の参加選手は首にかけてるカードでわかるんですがだいたいみんな話しかけてくれて本当に楽しいイベントでした。夢の舞台に行けたような感じでした。

多くの有名選手と話せて普段聞けない話とか知らない趣味とか色々話せて本当に楽しかったです。フィンランドのlinkzrとスウェーデンのchipshajenは好きな選手だしTaimouもいたしその3人と話せたのが本当に嬉しかったです。スクリムの時、僕は大きな声を出しますがスウェーデンと戦ったあとTviqに「お前らもっとリラックスした方がいい」と言われました笑

選手もそうだったんですがブリザードの日本人の方とかESL(選手をサポートしてくれる団体)の日本人をサポートしてくださるハーフの通訳の人たちがめちゃくちゃいい人で表舞台には出てこないんですがこの人たちがいなければこの旅はできていなかったんじゃないかってくらい笑

試合が終わって僕らが泣いていたら一緒に泣いてくれたり、OWについて詳しくなかったんですけど本当によくしてくれました。

オーストラリアがホームだったのでオーストラリアの方が当然応援は激しいんですけど試合が終わったら声をかけてもらったりサインを求められたり写真を一緒に撮ったりで会場のファンの方達が非常に暖かくて本当に楽しいイベントでした。

サ:優勝予想を教えてください

ク:韓国、スウェーデン、フランス、中国はめちゃくちゃ強いですね。中国は去年は人気投票みたいな感じだったんですが今年は本当に強い選手が集まっています。あまり知られていないんですが中国は非常にゲーミングハウスが多い国です。韓国はAFBやLHからリュジェホンなどの去年優勝メンバー含む強いメンバーが今年も集まっています。スウェーデンはchips、Tviq、Reinforceですね。スウェーデンはスクリムやったけどマジで強かったですね。

だいたいスクリムは現地にいたグループCとDの国ほとんどとやりました。ちなみにポルトガルとスウェーデンは1ヶ月前から現地入りして練習していたらしいです。日本は1週間前に現地入りしたんですが入って二日間は練習場がなくて困りました。大会前はAOCオープンとかと被って7月の8,9日あたりから練習をしていて合計の練習時間は10日ほどですね。現地入りして2、3日ぶりの練習でポルトガルとスクリムしたんですがポルトガルはサポ専が3人いるチームと聞いていたんですがめちゃくちゃ連携が良くてビビりました笑。それで話を聞いたところ1ヶ月前から練習してたと。

 

サ:スペイン戦で最後のドラドはハリーフックをフォーカスしていましたがあれは作戦ですか?

ク:まあ基本的にハリーフックは当然強いので警戒していました。ソルジャーをフリーにしない=ハリーフックを抑える形です。ハリーフックが前半2マップDvaをやっていたのはラッキーでしたね。しかしそもそもスペインとはスクリムでも勝率が良かったです。多分Dvaをする選手がいなかったためハリーがやっていたと思いますがチームと合う、合わないってのがあったんじゃないでしょか。

 

サ:日本代表はチームとしてどうでしたか?

ク:最初のスペイン戦とか2試合目くらいまではTa1yoが暴れていました。逆に残りの2試合はAktmが暴れていてTa1yoは何もしてねえって言ってました笑。

Aktmが活躍できないときはTa1yoが活躍したりでお互いがよくカバーしあっていました。日本代表全体がそれぞれをカバーしあっていてよく動けていました。しかし個人的に最初はものすごくやりづらかったです笑。結果的に良かったけど3チームから人が来ているので3チームそれぞれのやり方をみんなやりたがってタンク二人はこうしたいけどサポはこうしたいとかでルシオとしてはそれがまとまってないと非常にやりにくかったです。現地のEUやNAと戦っていく中で方向性が定まってからはやりやすかったですね。

USGのインタビューでも話したんですが海外はそれぞれ全然戦い方が違って個人技でゴリ押ししてくるチームもあれば試合前から作戦を決めてそれをひたすらやってくるチームもあります。韓国は広がって広がって展開して誰を狙うってのを決めてやってくるイメージですね。戦い方に適応するのは大変でした。

 

サ:試合中のいいシーンを教えてください

ク:全部いいシーンばかりでダメなシーンが思いつきません笑。リーダーをやらせていただいていたので僕なりにチームをまとめようとしました。人生の中でワールドカップみたいな舞台に立てることは殆ど無いし行ってよかったといえる旅にしたいとは思っていました。僕とAktmが25才で10代の選手が3人で最も年上だったためチームをどうやってまとめようかと考えていました。それをキャプテンとしてどうやって精神面のケアをしたり海外の練習生活の中で不満がたまったときにどうしようかとは非常に気にしていました。

しかしチームのみんなめちゃくちゃいい人で雰囲気を壊すような人はだれもいませんでした。勝つために厳しく言うこともあったから自分が雰囲気を悪くするんじゃないかと思うことも有りましたね笑。全員が一丸となって勝つためにがんばろうという雰囲気がチームにありました。みんな勝つためにそれでいいじゃん、やろうやろうって感じでした。僕が勝手に決めずにみんなにどうしたいか聞いてそれをやるって感じにしてました。

途中スクリム詰めで初日のスペイン戦が終わった日は夜遅くまでスクリムしていました。次の日はベトナム戦が終わった後全員が非常に疲れていたためスクリムをキャンセルしました。共同生活の中でみんながどんな不満があるか、どうすれば生活しやすくなるかは非常に気を使っていました。

通訳の方とかサポートの方がいてその人達と打ち解けるために僕から積極的に話しかけて話しやすい雰囲気にしたりと1週間だったけどいい試合をするためにどうすればいいかは意識していました。

 

Claire選手インタビュー受けていただきありがとうございました!

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