大会から考える 新マップ Horizon Lunar Colony

7月初めのマップリリース直後の考察であり現在はメタが変わっている可能性があります。

7/24 追記

はじめに

最近日本で行われた2つの大会、6月25日に行われたREALFORCE GAMING BRAWLと7月1日に行われたAOC OPENでの新マップ:Horizon Lunar Colonyでの計5試合を基ににHorizon Lunar Colony 略してルナコロの考察をしていきたいと思います。(海外の大会ではやっている所を見つけられなかったので知っていたら教えてください)

まだ実装されてまもなく十分に研究し尽くされてはいませんが、やはりプロチームだけあり見ごたえのある試合をしてくれました。配信アーカイブはこちら(RGB,AOC)からどうぞ。

まだ新マップをやったことがないという方はこの記事を読む前に軽くマップを散策してみると分りやすいと思います。それでは始めていきます。

A拠点

A拠点は外側は広く入り組んでおり、拠点内は狭く空間が少ないという構造になっています。

外〈攻撃側視点〉

 

攻撃側のリスポーンを出て最初に現れる開けた場所での画像になります。

名称は見たまま適当ですが、拠点に向かう道は上の画像の通り5つあり、更に高台部分も長く取られています。

この場所に出た時点で高台や拠点から相手の攻撃をくらうことになるので、どこから攻めるのか判断が求められます。

中〈防衛側視点〉

数こそ多いもののどこも入り口は狭く、拠点内も狭く天井も低いです。

高台から打ち下ろされる場所は少ないので中に篭って戦うのが強いです。

ヘルスパックは付近に小パックが1つあるのみですね。

強ヒーロー

攻め

上の画像はピック率をまとめたものです。まずは攻撃側から見ていきましょう。

攻めではルシオ・ウィンストン・D.vaというキャラクターは必須ピックになってなっています。これはダイブ構成には欠かせないヒーロー達だからですね。

タンクは上記の通りウィンストンとD.vaが100%という結果になりました。狭い場所での戦いが多くなるのでウィンストンではなくラインハルトでも良さそうに見えますが、射線はあちこちから通る構造になっているのでどうしてもバリアがあまり役に立たなくなってしまいます。ウィンストンにすることにより機動力が上がって攻め方の選択肢も増えてくるので、やはりメインタンクはウィンストンに軍配が上がる結果になってしまいました。また、狭い場所ではD.vaのディフェンスマトリックスで弾をたくさん消すことが出来るのでD.vaが強くなります。この仕事がラインハルトと被ってしまうのもラインハルトがピックされない一因になっています。

メインサポートゼニヤッタ(70%)とアナ(30%)に分かれています。現在のメタだとゼニヤッタが主流なのですが、このマップでは狭い場所での睨み合いの時間が長くなる傾向にあるので、そこでアナのヒール量や阻害瓶を活かして突破しようといった意図が見受けられました。

DPS/FLEXの枠には機動力・攻撃力・自衛力を兼ね備えた現メタでのトップヒーローであるトレーサーが66%というピック率を誇り、リーパー(49%)・ソルジャー(24%)・ザリア(23%)・ゲンジ(18%)・ウィドウ(11%)と続きました。ソルジャー・ゲンジといったヒーローはダイブメタでよく使われますし、アサルトA拠点ではリスポーン差があるのでウィドウメーカーもよくピックされます。

ここで気になるのがリーパーとザリアですね。リーパーは前回のパッチで与えたダメージの20%回復するパッシブスキルを手にしています、そこも含めてみていきましょう。

Pickup
  • ザリア

ダイブメタではバリアを使った後の自衛能力の無さというのが課題でザリアはピックされない傾向にありました。しかしこのマップでは右側のルートから行くことで狭い入り口を通して睨み合う形が発生し、狭いのでバリアを使った後に相手も迂闊に飛び込み辛くエネルギーを維持する事が出来ます。そしてまだ書いていませんがこのマップでは守りでトールビョーンがほぼ100%ピックされています。そこでバリアをウィンストンやリーパーにつけてあげることでタレットに対して強気で飛び込むことができ、自分のエネルギーも貯まって火力を出すことが出来ます。ザリアのビームはD.vaのディフェンスマトリクスを貫通するので睨み合いの時間が長くなるほど有利な状況を作ることが出来るのも強力です。

しかし、どうしても飛び込まれた場合には不利になるので、飛び込めないキャラがいるトールビョーン構成に対してのカウンターで有効なピックだと言えるでしょう。

  • リーパー

リーパーは近距離での火力が非常に高いので、狭所での戦闘を見越してピックされています。単純にダメージ20%ゲインは強いですが、その為に選ばれているというよりは素の戦闘力を評価されてのピックでしょう。どうしてもD.vaに弾を消されてしまうので、マトリクスが消えるまでは耐える必要があります。レイスフォームとHP吸収により継続戦闘力は高いので、強気に前にでてダメージを出していきましょう。

RGB・AOCとホライゾンルナコロニーにおいては負けなしであるLibalent Supremeはウィンストン+D.va+ザリア+リーパー+アナ+ルシオという構成をA拠点攻略において好んで使っており、毎回高速で拠点奪取に成功しているのでA拠点の攻撃はこの二人が今熱いです。

 

守り

守りのピック率は上の表のようになりました。トールビョーンがほぼ100%使われている以外は普通のダイブ構成とあまり変わりはありませんね。

トールビョーンをサポート枠としてピックするか、DPS枠としてピックするかでチームの個性が分かれたように感じます。

使われたヒーローは使用率順にルシオ(60%)・ゼニヤッタ(50%)・ソルジャー(68%)・アナ(40%)・トレーサー(46%)・ゲンジ(29%)となっています。

高台をとれ、射線を広く取ることが出来ることから攻めに比べてソルジャーが多くピックされているのが分ります。また、アナ1ヒーラーの時のアナのヒール役としての役割も持っています。

Pickup
  • トールビョーン

まだこのマップのメタが完成していないのもありますが、ピック率100%を誇るのはやはりこのマップにおいて非常に強力とどのチームも認めていることになるでしょう。

練習不足の中でも強さを発揮できていると言うことは野良のライバルマッチでも猛威を振るう可能性も高いですね。

このマップはA拠点への入り口が狭いので集団戦を始める前にタレットを壊すのが難しいです。また拠点に入ってしまうと後ろ側には開けているのでどこからでもタレットの射線が通ってしまうという点でも厄介です。トールビョーン自体もショットガン系の武器を持っているので拠点内で火力を出すことも出来ます。モルテンコアも強力ですし一度アーマーをばら撒かれてしまったら突破するのは中々難しいでしょう。

タレットを置く時は壊されにくく、中に入ってきた敵にしっかりダメージを入れられる場所に置くようにすると強いと思われます。

  • D.va

あえて書く必要も無いかもしれませんが特にここにおいては強力です。入り口に対してディフェンスマトリックスを貼るだけでウィンストン以外の全ての攻撃を封じることが出来ます。強力故に狙われやすいので、マトリックスの使い方が守りの鍵になってくることでしょう。

動き方

攻め

広場でうろうろしていてもダメージをくらってしまうだけなので、正面以外の(正面は段差があってサポートが通れない)右か左のルートから攻める必要があります。

  • 右から攻める

先程紹介した、ザリアやリーパーを使う構成では、右側のルートを使って攻めることで拠点内にいる敵との狭い場所での戦闘を起こすことが出来ます。

相手が高台に位置取っている場合でも右側の階段を使っていくことで狭い空間で戦えます。ただ相手が高台で広がって守っている場合はそのまま戦おうとしても不利になるので、拠点に先に入ってしまった方が強いです。

右上の高台での戦闘になる場合は逆の高台にウィドウメイカーを配置するなどして挟み込むことで圧力を与えることが出来ます。

  • 広がって攻める

ソルジャーなどのキャラクターをピックしている場合は狭い所での戦いはD.vaに弾を消されて不利になってしまうので、左側から回り込むなどしてエリアを広く取りながら戦う必要があります。左側からなら拠点が開けているのでタレットを壊してから攻めることも容易です。これも相手が上に陣取っている場合は先に拠点に入ってしまうのは有効です。

この時広がりすぎて後衛に飛び込まれて倒されてしまわないようには注意しましょう。

 

守り
  • 高台で守る

攻め側から見て右上の高台に陣取って戦う戦い方です。Libarent SupremeやUSG iridataはこの高台守りを選択していました。

高所を取れるという点で単純に強力であり、高台は広場のエリア部分を囲うように配置されているので、攻めてくる敵に色んな方向から圧力を与えることが出来ます。

ただ完全に固まってしまうと拠点にそのまま流れられてしまい、だからといって広がりすぎると飛んでくるウィンストンなどに各個撃破されてしまうので、位置取りが重要になります。

攻撃側に無傷で拠点内に入られてしまうと非常に不利になってしまうので、入られる前に仕掛けるようにしましょう。

  • 拠点で守る

拠点の中で篭って戦うことにより、トールビョーンをD.vaを最大限活かして戦うことが出来ます。RPG-KINGDOMは一貫して拠点守りを選択していましたね。

ただ拠点で守るデメリットは回り込んでくる敵に対してアプローチが出来ないのと、拠点内が狭いのでサポートのスペースがとれずに飛び込まれるとすぐ死んでしまうという点です。

相手の攻めてくる方向によって位置取りやタレットの位置を上手く変えつつ、前の敵からしっかり狙って倒していきましょう。

先程のザリア込みの構成に対しては、ザリアがバリアを使ったタイミングで押し返して倒し、エネルギーを貯まった状態にしないようにすることが求められるでしょう。

B拠点

外〈攻撃側視点〉

 

正面・右下・右上の高台・左手前・左の部屋 と攻めるルートは5つあります。多方面から攻撃する事も出来るので他のアサルトマップとは違った攻め方が求められます。

 

中〈防衛側視点〉

中は手前の壁と左の車以外ひらけており、キャプチャーポイントは丸見えです。

右側がリスポーン地点になっており、アサルトB恒例でリスポーン地点から拠点まではすぐです。

攻め

B拠点に関しては3試合しかB拠点まで行かなかったのと、攻め方のパターンが多すぎてデータとしてまとめることは出来ませんでした。

戦闘範囲が広くなるので、リーパーやザリアなどのキャラクターは減り、ソルジャーがA拠点に比べて多くピックされていました。障害物が少ないのでD.vaさえ倒せればタクティバイザーが刺さり、決め手になっている印象を受けました。

攻めるルートは大まかに分けると右・正面・左と三種類あります。

 

右側には高台に続く階段と右下へのルートがあります。

高台を取るのは強いのですが、入り口からすぐに開けた広場になるのでウィンストンやD.vaからの攻撃を受けやすく、下や正面の道からすぐに裏を取られてしまうので挟まれてやられるという状況も多く見受けられました。高台だからといってこのルートが強いようでもなさそうです。

下から道は入り口こそ狭いものの、車が目の前にあるので射線が通りにくく、上の高台からも死角になっているので被弾は避けられます。ただ拠点の方に流れていく場合どうしても上がフリーになって後衛が辛くなってしまいので、高台のケアは必須でしょう。

正面

正面の入り口は非常に狭く、D.vaに全て押さえ込まれてしまう為あまり強いルートではありません。

ただ、GLは逆に狭さを利用してメイを出すことで相手に飛び込ませないようにして戦うことで勝利を手にしていましたし、3タンク構成にするなど狭いことを利用すれば上手く使えるのかもしれません。

  

左側に行くと開けた広場から攻め始めることが出来ます。小パックと壁があるので戦いやすい空間になっており左の部屋のケアもできるので、一番オーソドックスな攻めを仕掛けられるルートに思えます。

ただ、高台から撃ち下ろされるのと、奥にいる相手のサポートまで飛び辛いのだけはやや欠点です。

更に左側にいくと大パックのある部屋側から攻めることが出来ます。相手にソンブラが出ている場合など大パックを取らせないようにこのルートを使うのもいいでしょう。

 

相手の構成や味方の構成に合わせて攻めるルートを変えたり、複数のルートに分かれて相手を挟み込むなど多様な戦術を取ることが出来るので、上手くいかない場合は考えて攻め方を変えてみましょう。

守り

守りはDPSとしては後ろに回り込めるトレーサーがほぼピックされ、もう1枠の1DPSはソルジャーとゲンジにチームによって分かれていました。RPGはB拠点でもトールビョーンを出し続け、先程の大パック部屋の写真での高台の車の左側にタレットを置くことで、右側から来る相手に対してタレットを壊されないようにして相手を苦しめていました。対応策として左側からタレットを壊してから攻めることでUSG iridataは突破していましたね。

そして守りで特に使われていたのがソンブラです。

このキャラクターはもうアサルトでは定番になっていますね。このマップでは車の裏側にある小ヘルスパックを起点とし、大部屋の大パックも使いながらソンブラのUltを回しての戦うといった戦い方になります。ただ大部屋の方から攻められた場合大パックを使うことが出来ないので、他のアサルトマップでよく使われるルシオ1サポートの構成だとヒールが足りなくなる可能性があり、アナを使っているチームも見られました。

このマップは一旦中に入り込まれてしまうとオブジェクトが少なくなり、守り側の有利があまりなくなってしまいます。なので狭い入り口を通る時に仕掛けようという動きがどのチームからも見受けられ、その為に前線をキープする用にメインヒーラーとしてヒール量の多いアナをピックするチームが多くありました。

リスポーン地点がこのように近いので、リス前の壁の裏からヒールする事で相手に飛び込まれてもリスに引くことが出来ます。この場所にアナがいる場合は倒しにいくのは難しくなるでしょう。

総評

このマップは色んな攻め方があり、B拠点に進んだ試合では全てオーバータイムまでにはB拠点を取りきっていたので、他のアサルトマップとは違って守りきるのは難しいマップのようです。

ただA拠点で一回詰まった場合はそのまま守りきれる場合も多く、そういう所は2CPの要素をしっかり含んでいますね。

まだ新しいマップで研究途中ですし、Lunatic-Haiのコーチがこのマップのプロシーンではシンメトラが使われえるだろうといっていたり(参考:d3watch)、新しいメタが生まれる可能性をまだまだ含んでいます。

どうしても情報不足なため不十分な記事になってしまいましたが、少しでもマップ理解に役立てれば嬉しいです。

新しいことが分かり次第追記していきたいと思います。それではよきルナコロライフを

追記

日本代表が大善戦を繰り広げたWorldCupにおいてルナコロが多数ピックされたので現在のメタについて少し追記しておきます

トールビョーンは対策が進んだ為ほぼ消えました。しかしSupemeの十八番であるザリア+リーパーの構成は世界でも通用し、他の国の試合でもリーパーが活躍する場面が多く見られました。やはり今のメタだと普通のダイブ構成が強いですね。

The following two tabs change content below.
Mutsumi

Mutsumi

睦水です。サーバーの管理兼記事の投稿をしています。 何かありましたらコンタクトフォームか掲示板、又はtwitterまでお願いします。
Mutsumi

最新記事 by Mutsumi (全て見る)